「元外交官が最前線で見てきた 超一級の交渉術」(青春出版社)
(2006年8月25日発売)
日本ではこれまで長い間、「官」を担う国家エリートと「民」を担うビジネスエリートとの間に、出し入れ自由な労働市場
がなく、そのためにそれぞれの持ち場で蓄えられてきた知見が、オール・ジャパンで活用されない状況が続いてきました。
しかし、時代はもはやそうは言っていられません。
私たちの一人ひとりが意識した、あるいは無意識であったかどうかとは無関係に、いわゆる「構造改革」によってマーケットとしての日本はこじ開けられ、「米国的なるもの」がこれから大量に入り込んでくるのです。
やれ「国家の品格」だの、「武士道」だの言っていても何も始まりません。
私たち一人ひとりに必要なのは、こじ開けられた隙間から飛び込んでくる「米国的なるもの」に真正面から取り組むための勇気と能力です。そのためには、国家エリートの中でだけ秘伝として伝えられてきた知恵をダウンサイジングし、広くオール・ジャパンの底上げのために供するべきです。
この本では、外交の最前線で実際にあった「超一級の交渉」の場面をいくつも切り取り、振り返り、そして検証してあります。あるようでなかったのが、「外交交渉で得た知恵をビジネスの世界で活用する」ための教則本です。この本はこれを日本で初めて目指したテキストです。
カタカナばかりの、架空の想定に基づいた練習問題ばかりの米国流交渉本はもう捨ててください。
交渉ベタで交渉嫌いな私たち日本人に必要なのは、「この本」です。
(2006年8月 原田武夫記)


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